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2025.3.13

茨城県常陸太田市で運行中の自動運転EVバスを増車 みつばモビリティとして最長距離で定常運行スタート

2月18日、茨城県常陸太田市で実施している自動運転EVバスの定常運行において、運行台数を2台に増やし、これまで片道約3.3km(東部地区商業施設およびその周辺を2周・1周約1.6㎞)だった運行ルートを、片道7.0kmを超えるルートへ拡充しました。これにより、みつばモビリティとして、最長距離での自動運転EVバスの運行が開始されました。みつばモビリティは、この運行においてオペレーター業務と遠隔監視業務を担っています。

ルートは、約1年間の運行を通じて確認した利用者のニーズを踏まえ、地域住民に親しまれているスーパーや公共施設、クリニック、駅などが新たな停留所として設定されました。
現在はオペレーターが添乗して運転を支援する「レベル2」の自動運転で運行していますが、将来的には特定の条件下でドライバーが不要となる「レベル4」の完全無人運転の実現を目指しています。

運行概要

運行開始日:2025年2月18日から拡充ルートでの運行開始
自動運転車両:自動運転EVバス「EVO」
車両台数:2台
走行ルート:市役所やスーパー、ホームセンター、公共施設、クリニック、駅を結ぶルート(北回りルート片道約7.7km、南回りルート片道約7.0km )

 

増車及びルート延伸の経緯

常陸太田市では、2024年2月16日より、市役所と新たにオープンした商業施設を結ぶルートで自動運転EVバスの定常運行を開始しました。約1年間の運行を通じて利用者アンケートなどから、急な坂道や階段が多いエリアに住む市民の生活の足としての需要や、地域に根付いたスーパーへの送迎需要があることが明らかになりました。

これらのニーズに応えるため、運行台数を1台から2台に増やし、ルートを拡充することとなりました。

 

みつばモビリティ運行担当者からのコメント

オペレーター 山中さん

昨年からオペレーターとして運行に携わる中で、特にご年配の方々から「生活の足」としての期待の声を多くいただいてきました。今回の増車とルート延伸によって、そうしたご要望にお応えできることを嬉しく思います。
この取り組みは将来的なレベル4運行を見据えた重要なステップだと感じています。自動運転EVバスがさらに便利な移動手段として地域に根付き、移動に困る方が減る社会の実現に向けて、常陸太田市の皆様とともに取り組んでいければと思います。

 

オペレーター 吉澤さん

常陸太田市は私が生まれ育った町です。この取り組みを通じて地元に貢献できるだけでなく、先進的な自動運転技術に携わることができ、大きなやりがいを感じています。
これまでの運行では、どこにどんな危険があるかといったデータを蓄積してきました。全国的にドライバーが高齢化する中で、自動運転技術の発展は、地域交通の安全性や利便性向上に寄与できると信じています。
今回の増車とルート延伸は、より多くの市民の方々に利用していただける機会を広げるとともに、自動運転技術の可能性を広げる重要な取り組みです。地域の移動手段としてさらに発展し、他の地域にも良い影響を与えられるよう、日々の運行に努めてまいります。

 

※コミュニティバス・オンデマンドバス・自動運転の実証実験や長期運行にご興味のある自治体様・企業様は、ぜひお問合せください。

株式会社みつばモビリティ 事業・企画開発部
担当:武野
TEL:03-3457-1101
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