2019.8.28
契約送迎バスとは?概要と主な仕事内容について
「契約送迎バスとはどのようなバスなのか」といった疑問を抱えている人はいらっしゃいませんか?
一般的な路線バスとは異なる仕事内容であるものの、具体的にどんな仕事なのかを理解している人は少ないのが事実。
そこで、今回はバス運転手としての転職・就職を検討している人に向けて、「契約送迎バス」の概要や仕事内容をご紹介します。
契約送迎バスとは
契約送迎バスとは、特定の場所へと乗客を送迎するバス運転手のことです。
一般的な路線バスとは異なり、「バス停」で停車することはなく、あくまでも目的地への送迎が主な仕事内容となります。
後れが許されないため、責任のある仕事ではありますが、やりがいも大きく「バスの運転手」として人気を集めている職業といえます。
契約送迎バスの仕事シーンとは
ひとくちに「契約送迎バスの運転手」といっても、活躍するシーンは幅広いのが特徴です。
契約送迎バスとして、主に活躍できるのは次の4つが挙げられるでしょう。
スクールバス
学校と既定のバス停間を運転するのは、契約送迎バス運転手の仕事です。
学校に通う子供達を安全に学校に送り届け、学校が終わったら迎えに行き、バス停まで送ります。毎日同じルートをピストン送迎するため、あちこちの道を覚える必要が無いというメリットがあります。
また、毎日同じ生徒が乗降するため、子供達と顔なじみになることも少なくありません。元気な子供たちをバスに迎え入れるにあたり、「おはよう」「おかえり」といったアットホームな挨拶が必要になることも多く、コミュニケーション能力が求められることも多いといえます。
その分、やりがいが大きい仕事といえるでしょう。
社員の送迎
会社や事務所などの「従業員」「社員」の送迎も、契約送迎バス運転手の仕事です。
規定のバス停から会社や事務所までの送迎をメインとした仕事で、毎日の通勤手段を提供します。
また、正規社員などの送迎だけではなく、繁忙期のみの「臨時職員を現場まで送迎するバス運転手」として働くこともあり、多くの社会人を支える交通機関となるのです。
他にも「工場勤務の派遣社員を送迎する」「リゾートバイトをこなす学生を現場まで送迎する」といった働き方もあります。
イベント参加者の送迎
契約送迎バスは、イベント参加者の送迎を行うことも多いです。
数十人~数百人規模の、大勢のイベント参加者を会場まで安全に送るのが仕事です。イベント開始時間に余裕を持って到着しなければならないため、時間厳守の仕事といえます。
とはいえ、契約送迎バスがイベント開始時間に間に合わなかったといった事例は極めて少ないものです。落ち着いて業務を行っていれば、問題なく会場に到着することができるでしょう。
ただし、会場の場所やルートは事前に確認しておくことが大切です。「混雑しない道」「会場への入り口」「バスが通過できない箇所」などを把握しておかないと、時間ロスの原因となることがあります。
社内で事前に情報共有される場合は、ルートや会場へのバス侵入経路などを確認しておきましょう。
ホテル・結婚式場への送迎
スクールバスや、従業員の送迎バスと比較すると、不定期でのお仕事ではありますが、ホテルや結婚式場への送迎も「契約送迎バス」のお仕事です。
パーティーや結婚式といったイベントで、参加者を会場へと送り届けます。基本的に、働くエリア内のホテルや結婚式場への送迎となるため、何度かお仕事をこなすうちにルートを覚えることができ、比較的業務を覚えやすいといえます。
契約送迎バスの運転手が向いている人とは?
契約送迎バスの運転手が向いている人とは、どのような人なのでしょうか。
ここからは、契約送迎バスの運転手に適した人の特徴についてご紹介します。
コミュニケーションに問題がない
契約送迎バスの運転手として、「従業員の送迎」「スクールバスの運転」などを行う場合は、コミュニケーション能力が重視されます。
毎日同じ乗客と顔を合わせることになるため、基本的な挨拶はもちろんのこと、場合によっては軽い世間話を交わすこともあるかもしれません。
また、乗客とのトラブル、乗客同士のトラブルも円滑に解決するためには、コミュニケーション能力が必須です。毎日顔を合わせる関係だからこそ、必要とされるシーンが多いのが現状です。
時間通りに動ける
契約バス送迎バスは、基本的に時間厳守であり、場合によっては1分の遅れが重大なトラブルを招くこともあります。
「開始時間が決定しているイベント」「始業時間、登校時間が決まっている会社や学校」「人生でたった1度の晴れ舞台」など、時間をオーバーすることで多くの乗客に迷惑をかける場面は多いです。
クレームの原因となるのはもちろんのこと、運転手の過失が認められた場合は、慰謝料や損害賠償といった責任のとり方を要求されることもあります。
乗客の予定や計画を台無しにしないためにも「時間通りに動ける」という素質は重要といえるでしょう。
運転が好き
やはり、「バスの運転」がメインとなる、契約送迎バスの運転手の場合、「運転が好き」という性格は必要といえます。
業務内容の大半が契約送迎バスの運転となるため、運転が苦手であったり、運転にストレスを感じる人では不向きでしょう。
また、行先によっては長時間の運転となることもあるため、長い時間の運転が苦にならない人が契約送迎バスの運転手として向いています。
契約送迎バスの運転手として働こう!
今回は、契約送迎バスの運転手とはどのような仕事なのか、について解説しました。
一般的な路線バスとは異なり、活躍するシーンが幅広く、乗客もさまざまです。そのため、バス運転手として転職や就職を検討している方は、「契約送迎バスの運転手」についても把握したうえで、どのような働き方を希望するか考えなければなりません。
バス運転手として成功するためにも、本ページを参考にしながら、自身に合った働き方を見つけてみてください。